iPadの修理・「スクリーンのフリーズ」など発生しがちな不具合について解説

この記事ではiPadで発生しがちな不具合について解説しています。iPadでは、「スクリーンのフリーズ」のほか、「電源が入らない」などの不具合がよく発生しています。

iPadは、iPhoneと比較すると、長く使用される傾向があるようです。そのため、似たような症状の不具合で修理に持ち込まれるiPadが増えています。この記事では、修理に持ち込まれるiPadに発生している不具合にはどのようなものが多いのか説明しています。iPadの不具合でお悩みの方は、ぜひ読んでみてください。

iPadに発生しがちな不具合

iPad

修理に持ち込まれるiPadのほとんどは、「スクリーンのフリーズ」「電源が入らない」「充電の状態から動かない」のいずれかの症状を発症しています。考えられる原因とあわせて解説します。

iPadのスクリーンがフリーズ

電源は入り、しっかり立ち上がりますが、アプリを立ち上げようとするとそのまま固まってしまったり、パスコードの入力画面から動かなくなってしまったりする不具合で持ち込まれるiPadはかなり多いようです。

スクリーンのフリーズは、多くの場合、以下のような原因で発生します。

・処理能力の問題

これは故障ではありません。iPadに負荷をかけすぎているためにスクリーンがフリーズしているだけです。もしも、たくさんのアプリを同時に開いているようなら、使っていないものは閉じてみてください。マルチタスク状態だと、iPadのキャパシティを超えてしまい、処理が遅くなってしまうことがあります。この処理の遅延がスクリーンのフリーズという形で現れてしまうのです。ホームボタンが付いていないモデルの場合はスクリーンの下からセンターにスワイプ。ホームボタンが付いているモデルの場合はホームボタンをダブルで押すと現在オープンしているアプリが表示されるので、使っていないアプリを閉じましょう。

もうひとつ、ストレージ容量が少なくなりすぎて処理能力が落ち、スクリーンがフリーズしてしまうことがあります。この場合は、アプリやデータを削除してストレージの空き容量を増やさなければなりません。空き容量が5GBに満たないと、処理能力に影響が出る可能性があります。iPadのストレージ容量は、「設定」から「一般」、そして「iPadストレージ」で確認可能です。

・アップデートされていない

iPadをアップデートせずに使い続けていると、iOSが古くなりすぎてしまい、システムが正常に動かなくなることがあります。通常はアップデートの通知が来るので、そのとおりにアップデートをすればよいだけなのですが、何らかの事情でアップデートが行われていないと、スクリーンがフリーズするような不具合が出ることがあるようです。

このようなiPadに関しては、まずiOSのアップデートをして様子を見ます。アップデートは、必ずバックアップをとってから行ってください。

・バグ

システムのバグによりiPadがフリーズしてしまうこともあります。このようなバグでフリーズしてしまう場合は、まずはアップデートが提供されているかどうか確認しましょう。最新版がある場合は、最新版にアップデートします。

すでに最新版なのにフリーズが繰り返される場合は強制再起動を試してみます。

強制再起動は、ホームボタンがないモデルの場合は「ボリュームアップボタンを一瞬押し」→「ボリュームダウンボタンを一瞬押し」→「電源ボタン長押し」で行います。ホームボタン付きのモデルの場合は、電源ボタンとホームボタンの長押しにより行います。

iPadの電源が入らない

電源が入らないことで修理に持ち込まれるiPadも数多くあります。しかし、「音はするけどスクリーンは黒いまま」「まったく電源が入らない」など、症状はそれぞれ異なるようです。

・バッテリーが放電

長い間、放置されていたiPadは、バッテリーが完全に空の状態になってしまい、電源が入らないことがあります。バッテリーは、完全に空の状態になると、数分程度の充電ではシステムを立ち上げられません。1時間程度は充電しないと立ち上がらない場合もあります。長く充電しても立ち上がらない場合は、修理店でチェックしてもらいましょう。

・内部パーツの損傷

内部パーツが何らかの衝撃によりこわれてしまい、iPadの電源が入らなくなってしまうことがあります。iPadを落としてしまったなど、身に覚えがある場合は、内部パーツの損傷により電源が入らなくなっている可能性が高いでしょう。修理店でチェックしてもらってください。

充電の状態から動かない

充電のバッテリーマークがスクリーンに表示されたまま、いつまでたっても動かない。iPadのそんな症状に悩まされている方はいませんか?この充電状態から進まないiPadの不具合も数多く報告されています。

・バッテリーが弱っている

すでにバッテリーが弱ってしまっていて、正常に充電できなくなっている可能性があります。iPadを立ち上げるだけの電力も蓄えられない状況なら、バッテリーマークがスクリーンに表示されたまま動かないことも理解できます。バッテリーが弱っていることが原因であれば、バッテリーを交換するだけでiPadは立ち上がるでしょう。すでに3~4年程度同じバッテリーを使っている場合は、高確率でバッテリーが弱っています。

・充電スロットの接触不良

充電スロットの接触不良によりバッテリーにうまく電力が蓄えられないケースです。充電を繰り返すと、この充電スロットの内部にホコリや汚れがたまり、グッと奥まで入れないと充電がうまくいかないことがありますが、この症状がひどくなると、いくら微調整しようがうまく充電されなくなることがあります。充電できなくなった場合は、修理店に持ち込みましょう。

バッテリーが弱ってくると、バッテリーが膨らんでくることがあります。バッテリーが膨らんでくると非常に危険です。バッテリーが液晶やスクリーンを圧迫してスクリーンが浮いてくることがあります。

劣化したバッテリーをそのまま使い続けても良いことは何もありません。バッテリーは早めに交換しましょう。

iPadのスクリーン割れ

落としたり、どこかにぶつけてしまったりしてスクリーンが割れてしまい、修理に持ち込まれるiPadも数多くあります。iPadのスクリーンには構造が2種類あり、新しいモデルの場合は液晶とスクリーンのガラスがいっしょになっている「一体型」、古いモデルは液晶とスクリーンのガラスが別々になっている「分離型」です。

新しいモデルは、液晶自体にダメージが及んでいない場合でもスクリーンをすべて交換しなければなりません。

一方、古いモデルは別々に修理できるので、ダメージを受けているパーツだけ交換すればOKです。そのため、新しいモデルのほうが、スクリーンの修理費用は高くなります。

スクリーンに割れは見当たらないのに、液晶だけが割れてしまうことがあります。スクリーンをうっかり踏みつけてしまうなどすると、液晶だけにダメージが加わることがあるようです。このようなケースでは、古いモデルのiPadなら液晶だけ交換することも可能です。

まとめ

iPad

よくあるiPadの故障の症状について、その原因も含めて解説しました。まず、故障を疑う前に、アップデートが公開されていないかチェックしましょう。iOSのアップデートで解消される不具合もあります。

iPadは丈夫で長持ちしますが、使い続けるならしっかりメンテナンスすることが重要です。不具合を感じた時点で、なるべく早く手を打ちましょう。